公文の不思議 #2

ウチの子供達は数年前から近所の公文に通っています。前にも書きましたが、僕も子供の頃公文に通っていた言わばOBです。

ちなみに僕は親が共働きで家で相手が出来ないので公文にぶち込まれてたタイプです。学校の成績が上がるわけではなく、枚数もそんなにこなしておりませんでした。ただ良かったのが学校であった事をいちいち隈無く聞いてくれたり相談に乗ってくれていたのが今の僕に育ててくれたと言っても過言ではありません。だから公文教室はそこの先生で全然違うと思います。

今、ウチの子供が通っている教室の先生はお年を召したベテラン先生です。『嫌われる勇気』でも取り上げられたアドラー心理学の講師もされています。

子供達が大騒ぎ、寝転がって他の生徒達に迷惑がかかったとしても怒らない…。お話しして分かって貰うっていうスタンス。

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ある日こんな事がありました。

三年生ぐらいの子がウチの次男坊(当時5歳くらい) に鉛筆をダーツが如く投げておりました。カーッとなった僕はその野郎がトイレか何かで教室を出るのを待っておりました。ここの公文教室は親が子供を待てる待機部屋があります。ちょうどそこを通ってトイレに行くそいつを捕まえて軽く叱ってやりました。顔もウルトラ濃いし、方言バリバリ、無駄にムキムキ、そして怒られ慣れてなかったのか恐怖におののいておりました。一応、そのアドラー先生に報告すると、

「ありがとうございました、どんどん怒ってやって下さい。」

んっ?意外な反応。

ちょうど先日も小学生3,4年の子達がその待機部屋で脱いだ靴下を投げ合って大騒ぎ…。

そこでも物を大切にする事と目上の人に対する話し方を正してやりましたが、その一部始終を側でアドラー先生は見ております。また、

「ありがとうございました、近所にも怒って下さる方がいらっしゃる事を子供達に教えたかったので…。」

またまた数日前、また小学生達が大騒ぎ。すると…。

そのアドラー先生はその子達を廊下に連れ出し、

「あそこのお父さんは騒いでいるとスゴイ怒るよ…」

その中の女の子が、「自分の子供にでしょ?」

アドラー先生、「いやいや、どの子にもよ。」

その子達…、「え〜、怖〜。」

何じゃそりゃ、わしだけ悪者かい?

あまりに怒らな過ぎて、手に負えなくなって大騒ぎ、ちょっとおばあちゃんだから小学生はナメてかかってるし、その大騒ぎをボーッと見ている生徒の手は止まってるし、いい事ないんだけどなぁ。

少し大人に成ってから自分で悟らすってのは良いのでしょうが、子供には怒らなすぎるとつけ上がりますよ。何をやっても怒られないって言うのはのびのび育てるって事とは違うような…。

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チャンチャン。