一見様お断りのアメリカ

アメリカの田舎町では日本のようにバスは時間通りなかなか来ないし、本数も少ない。だから車とか自転車とかが学生には必需品です。

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ある放課後に急に雨に降られて友達のドミトリーに立ち寄って雨宿りする事にしました。もちろん、盗まれてはマズイので自転車を建物の中まで持って入って友達の部屋のエントランスの前に停めて置きました。ほんの10数分後、雨も上がったので帰ろうとすると、ま・さ・か⁇ 

イヤ、そのまさかです。

無い、自転車が無い!ないっ!

しかし床を見てみると濡れたタイヤの跡がキレイに隣の部屋のエントランスまで続いてる。

Knock, knock!!

僕の自転車知らない?
えっ知らない…。知るわけ無いだろ!

友達も巻き込んで再びチャレンジ。
「知らんって言ってるじゃろがー!」って本気でキレられて…。怖っ。

でもでも納得が行かないし、次の日からホントに困るし友達の勧めでCall 9-1-1.

まもなく白人のポリスが到着して事情を説明してまだ濡れてるタイヤの跡を辿って再びその隣の部屋に。
「こいつの自転車知らないか?」
たった一度しか聞いてくれなくて、「無いってさっ。」って、そりゃあ、ないだろう?

アメリカと言う不思議な大国ははこんな小僧をなかなか受け入れてはくれません。

絶対的に正義の味方だと思っていたpoliceに対しての不信感とこの国でのアジア人の弱さを感じた出来事でした。

悔しい〜!

その時は、ビビってしつこく食い下がる事も出来ずそれから数ヶ月間、徒歩とバスの生活が続いたのは言うまでもない。

今思うともっと色々出来ただろうけど、子供だったのでしょうね。

『郷に入っては郷に従え…』でしょうかね。

こんな事件を重ねて箱入り息子はオトナになって行くのでした。(あ〜懐かしい…。)